本ブログはポイントサイトを活用してお得にマイルを貯め、優雅に旅をすることを提案しています。
マイルの貯め方はこちらをご覧ください。
ただ、貯め方の前に、そもそもマイルってなに?貯まったら何に使えるの?現金に交換した方がお得なんじゃない?といった疑問を持たれる方も多いかと思います。
今回はそんなあなたのために、ANAマイルの基礎からお得な使い方についてご案内いたします。
マイルとは?
マイルとは、航空会社が発行するポイントのことです。
もともとは、飛行距離(マイル)に応じて付与されたのがはじまりでした。
現在も、フライトマイルやクレジットカード決済など貯め方は複数ありますが、圧倒的に貯まるのは上部リンクに詳細のあるポイントサイトの活用です。
マイルは各航空会社で実施してますが、ポイントサイトを活用した貯め方で交換率が高いのはANAになるため、ここではANAのマイルに絞ってお話します。
ANAマイル/有効期限
ANAマイルの有効期限は3年間(付与から3年後の月末まで)です。
ANAマイレージクラブ
マイルを貯めようと思ったら、ANAマイレージクラブへ入会が必要ですが、大きく3つの入会方法があります。
- マイレージカード(入会費・年会費無料・クレジット機能なし)
- スマホアプリ(入会費・年会費無料・クレジット機能なし)
- ANAカード(年会費有料のクレジットカード)
とりあえずマイル貯めてみようとうことであれば、「1.」「2.」の方法でも問題ありませんが、おそらくそれで貯めたマイルで旅行に行くことは難しいでしょう。
「1.」「2.」で始め、あとで「3.」(ANAカード)を作った場合も、マイルを引き継ぐことはできますが、面倒なだけと思います。
ポイントサイト活用しマイルを貯めようと思ったら、最初から「ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード」(ANAカードの中の1つ)を申込みましょう。それが近道です。
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ANAマイルの使い方
ANAマイルの使い方は、公式サイトで見ると34種類載っています。
ただ、マイルは航空券に交換しましょう。それが一番お得な使い方です。
航空券への交換なら、時には1マイル=10円以上の価値になりますが、その他の利用では基本1マイル=1円になってしまいます。
「マイルが貯まり過ぎたが旅行に行く時間なく期限が切れる」や「ソラチカカードも申しこまなかったので、航空券に変えるほどマイル貯まらなかった」などの状況以外は、迷わず航空券に利用をしてください。
「航空券に使う」、といってもいくつか種類があります。どれぐらいの価値があるか含め、詳しく見ていきましょう。
国内線特典航空券
マイルを直接航空券にする場合、特典航空券といいます。国内線から見てみましょう。
1区間(片道)5,000マイルから利用できます。
利用できるのは普通席のみでプレミアムクラスは空きがある場合で追加料金も必要です。
利用できるのは、「会員ご本人、会員の配偶者・同性パートナーおよび二親等以内のご家族」であらかじめ「特典利用者登録」が必要です(本人除き最大10名まで)
シーズン・距離で必要マイル数が決まる
利用する期間によって必要マイル数が変わります。
シーズンは以下のように、ローシーズン・レギュラーシーズン・ハイシーズンに分かれます。
ゴールデンウィーク、お盆、正月の一部が特典航空券の利用ができません。
必要マイル数の一覧です。
人気の「東京ー沖縄」がローシーズンで14,000マイル。レギュラーシーズンでも18,000マイルです。
あなたが行きたいところはいくらマイルが必要か見てみて下さい。
「羽田ー那覇」で見てみよう/マイルの価値は?
マイルを使った特典航空券に対し、現金(クレジットカードなど含む)で支払いしたものは有償航空券と言います。
実際に有償航空券ならいくらかかるか確認してみました。
■設定
・往路:2019/2/18 8:40発
・復路:2019/2/19 18:20発
・路線:羽田ー那覇
・人数:1名
・シーズン:ローシーズン
特典航空券は上の一覧通り、14,000マイル必要でそれ以外のお金はかかりません。
同じ条件で有償航空券の場合は、44,480円必要でした。
1マイル=3.17円の価値があることになります。凄いですね。
(44,480円÷14,000マイル=3.17)
ただ、有償航空券は、時期・時間帯などで金額が大きく変わります。
必ずしも1マイル3円ほどの価値があるわけではありません。
以下は、2/18の往路(羽田ー那覇)の有償航空券の価格です。
「15:35発ー18:25着」という着いたら海も暗くなっているような便ですが、9,190円で購入できます。
復路も、朝起きてすぐ空港に行かなければいけないスケジュールにすれば、合計18,380円となり、上の設定よりだいぶマイル価値は下がりましたがそれでも1円以上の価値です。
1マイル=1.31円
(18,380円÷14,000マイル)
このように時期・時間帯などにより価値は上下しますが、それでも円よりは確実に価値が高いです。
ポイントサイトで稼いだポイントは現金に直接交換せずに、交換率81%のLINEルートポイントにのせてでもマイルに交換した方がお得という理由が、このマイルの価値の高さにあります。
特典航空券のデメリット
お得に使える特典航空券ですが、デメリットもあります。
上に記載したように正月などの利用不可期間があることもそうですが、予約が取りずらい点です。
有償航空券ならすべて予約できる時でも、特典航空券だと以下のように満席と表示されることがあります。特典航空券は枠があるためしょうがないことではあります。
特典航空券が満席の場合は、有償航空券での購入が必要ですが、その場合も後述するマイルを活かしたSKYコインでの購入がお得となります。
国際線特典航空券
マイルで発券できる特典航空券。次は国際線です。国内線よりグッと価値が上がりますよ。
往復12,000マイルよりご利用になれます。国際線は片道での利用はできません。
エコノミークラスだけでなく、プレミアムエコノミー、ビジネス、ファーストクラスも発券可能です。
国内線特典航空券にはなかった「燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)」、「航空保険特別料金」、「旅客サービス施設使用料」、「通行税」などの各種税が発生します。
(「燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)」は市場の燃油価格に基づき変動します)
もちろん、こちらは有償航空券であっても発生する料金なのでマイルで行くからといって別途発生するような料金ではありません。
利用範囲は国内線と一緒。「会員ご本人、会員の配偶者・同性パートナーおよび二親等以内のご家族」であらかじめ「特典利用者登録」が必要です(本人除き最大10名まで)
ゾーン・シーズン・搭乗クラスで必要マイル数が決まる
国際線特典航空券は、「出発地と目的地のゾーン」と「搭乗日のシーズン」と「搭乗クラス」で必要マイル数が決まります。
海外発も発券可能ですが、日本発のパターンで見てみましょう。
「出発地と目的地のゾーン」です。
「搭乗日のシーズン」:発着 / [日本]-[欧米](Zone 6~Zone 7)の場合
「搭乗日のシーズン」:発着 / [日本]-[アジア](Zone 2~Zone 4)の場合
「搭乗日のシーズン」:発着 / [日本]-[ハワイ](Zone 5)、[オセアニア](Zone 10)の場合
上でゾーンとシーズンを確認したら、あなたが行きたいところがいくらマイルがあればよいか確認してみてください。
※[シーズン] L(ローシーズン)、R(レギュラーシーズン)、H(ハイシーズン)
※[利用クラス] Y(エコノミークラス)、PY(プレミアムエコノミークラス)、C(ビジネスクラス)、F(ファーストクラス)
「韓国なら近いからエコノミーで。ローシーズンならたったの12,000マイルか。」
「バンコクは7時間ぐらいだから、ビジネスクラスで行きたいな。レギュラーシーズンで60,000マイルか。」
「憧れにニューヨークにファーストクラスで行きたいから150,000マイル貯めるぞ」
などなど、これを眺めてるだけでワクワクしてきますね!
「羽田ーニューヨーク」で見てみよう/マイルの価値は?
それでは、「羽田ーニューヨーク」ファーストクラスをマイルを使った特典航空券と、現金(クレジットカードなど含む)で支払う有償航空券で比べてみましょう。
■設定
・往路:2019/3/17 10:20発
・復路:2019/3/23 11:45発
・路線:羽田ーニューヨーク
・利用クラス:F(ファーストクラス)
・人数:1名
・シーズン:R(レギュラーシーズン)
特典航空券の場合です。
15万マイルで行くことができます。
15万マイルの他に、各種税等で38,320円かかります。
(税等の一部の燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)は、市場の燃料価格に基づき今後も変動します。)
一応、38,320円の内訳も載せておきます。
次に、有償航空券の場合です。
運賃がなんと230万7千円。
各種税等で別途38,820円かかり、合計で234万5,820円。
有償航空券では絶対に無理ですね。
有償航空券の税等には特典航空券側の内訳にはなかった空港施設使用料500円以外は一緒でした。
税等のことは同じ条件のため、それ以外でマイルの価値を計算すると、
1マイル=15.38円になりました。
(2,307,7000円÷150,000マイル=15.38)
エコノミーだと1マイル=2円程度の場合もあります。
マイルの価値は、国内線より国際線が高く、
国際線でもファーストクラス>ビジネスクラス>プレミアムエコノミー>エコノミー、
というイメージになります。
行きたいところに行きたいクラスで行くのが一番ですが、せっかく簡単にマイルを貯められるようになるなら、ファーストクラスも乗ってみたくなりますね。
特典航空券のデメリット
国際線も特典航空券の利用不可期間があります。
正月のハワイだけですが、これは特典航空券を利用すること自体ができないのであって、これ以外の路線・期間なら簡単に特典航空券が予約できるかというそうではないです。
マイルは貯めるより使う方が難しい、と言われることもありますが、国際線特典航空券の予約は国内線よりさらに取りずらいです。
特にビジネスクラス・ファーストクラスなどは枠が少ないため、ハワイなどの人気路線だと1年後の予約でもすぐに枠いっぱいになってしまいます。
(2階建て大型機A380が2019年5月24日ハワイ路線に就航により以前に比べるとだいぶ取りやすくはなりました。)
SKYコインへ交換
マイルは特典航空券で利用するのが価値は高いが予約が取りずらいということを説明してきました。
特典航空券の予約が取れない場合は、有償航空券で予約する必要がありますが、その際はSKYコインを活用しましょう。
SKYコインとは、ANAホームページで航空券や旅行商品の支払いに利用できる電子クーポンです。
1SKYコイン=1円として利用できます。
有効期限は、交換月より、12カ月目の末日になります。
マイルからSKYコインへの交換率は、「ステイタス・ANAカードの種類」と「交換マイル数」によって変動します。
5万マイル以上で交換するのがお得です。
5万マイル以上なら、ソラチカカード含むANAカード保有者でも5万マイルが75,000コインと1.5倍になります。
還元率が高く人気の「ANA VISA ワイドゴールドカード」含むANAゴールドカード保有なら1.6倍(80,000コイン)、「ブロンズサービス」以上なら1.7倍(85,000コイン)なります。
「ブロンズ」、「プラチナ」、「ダイヤモンド」はANAのステイタスのことです。
マイル貯め始めたばかりの方は、ステイタスは意識する必要はありませんが、30万マイルほど貯まった場合は選択肢のひとつとしてステイタスを狙うのもありかもしれません。
なお、特典航空券でのフライトではフライトマイルは貯まりませんが、SKYコイン利用でもフライトマイルが貯まります。
マイルを貯めるのはあくまでポイントサイト活用がメインであり、フライトマイルはあくまでおまけ的な位置づけですがどれぐらい貯まるかは上の記事をご覧ください。
「旅行好きならポイントサイトのポイントは現金ではなくANAマイルに交換」をおすすめしていますが、仮に特典航空券がいっさいとれず、すべてSKYコインに交換することになったとしても現金よりANAマイルへ交換する方が以下の通りお得なので損はしません。
※ポイントサイトのポイントをLINEポイントルート(81%)でANAマイルに交換する
61,729ポイント×0.81%=50,000マイル
※ソラチカカードのみ保有で50,000マイルをSKYコインに交換
50,000マイル×1.5倍=75,000SKYコイン
※ポイントサイトのポイントを現金に交換(通常1倍)する
61,729ポイント×1倍=61,729円
75,000SKYコイン>>>61,729円
もちろん、特典航空券予約取りずらいといっても、いっさい取れなかったとなるほど酷くはないです。国際線特典航空券などに利用すればすでに案内したようにもっともっと価値は跳ね上がります。
一番の醍醐味はあくまで特典航空券ですが、SKYコインも選択肢のひとつとして紹介しました。
「旅作(たびさく)」について/もちろんSKYコインで支払い
ANAには、「旅作(たびさく)」という航空券とホテルがセットになったインターネット限定のお得なツアーがあります。
旅行会社のツアーだと、不要な行程が入っていて行きたいところに行けなかったり、予約時は宿泊先が未定だったりで不便があります。
旅作は、航空券+ホテルのシンプルプランなので旅のスケジュールは自由に決めることができ、ホテルも1泊ずつ、ツアー用仕入れ価格で選択ができます。
旅作なら、エコノミークラス利用の場合で区間基本マイレージの30%~70%、ビジネスクラス利用の場合は70%~125%のフライトマイルが貯まります。
貯まったマイルで旅作の予約をしようとした場合、先に説明したSKYコインに交換して利用します。
そのため、「お得なツアー価格の旅作」を、「マイルから1.5倍以上などで交換したSKYコインで予約」とダブルでお得なのです。
特典航空券がとれない場合はもちろん、とれる場合も旅作で検索して、「特典航空券」+「ホテル」単独予約と比較してみることをおすすめします。
旅作「羽田ー那覇・オキナワマリオット1泊」で見てみよう
東京から沖縄に1泊2日、ホテルは贅沢に沖縄県最大級全長170mのガーデンプールが人気のオキナワマリオットホテルリゾート&スパにする場合で詳しく見てみましょう。
重複しますが分かりやすいよう、上記、国内線特典航空券で見た2/18の例にします。
■設定
・往路:2019/2/18 8:40発
・復路:2019/2/19 18:20発
・路線:羽田ー那覇
・人数:1名
・ホテル:オキナワマリオットホテルリゾート&スパ
まず、ホテルだけオキナワマリオットホテルリゾート&スパ公式サイトで予約する場合の料金を確認しましょう。
HIS・じゃらん・楽天トラベルなどのサイトからホテル予約した方が安いイメージをお持ちの方も多いと思いますが、マリオットは公式サイトからの予約が一番安いです。
仮に公式サイトの方が高かった場合、マリオットに申請することで、公式より安かったサイトの価格よりさらに25%割引してくれます。それほど公式サイトの価格設定に自信があるということです。
そんなマリオット公式サイトで、2/18の料金を調べると23,800円でした。
ホテルだけ公式サイトで予約した場合は23,800円です。
ケース1>「特典航空券」と「マリオット公式サイト」で予約すると
特典航空券はローシーズンのため、14,000マイルで往復できました。
ホテルは公式サイトから予約しますので、
合計で14,000マイル+23,800円です。
航空券は14,000マイルとお得に予約できていますね。
ホテル代として現金から23,800円必要なことがちょっと負担ですね。
ケース2>「有償航空券」と「マリオット公式サイト」で予約すると
特典航空券は空席がないなどで有償航空券の場合、44,480円必要でした。
ホテルは公式サイトから予約しますので、
合計で44,800円+23,800円=68,600円
68,600円はマイルをSKYコインに交換し、SKYコインで支払いできます。
その場合の必要マイル数は、ソラチカカード保有で1.5倍になる方で45,734マイルとなります。
ケース3>「旅作(SKYコイン支払い)」で予約すると
ANA航空券とホテルを旅作で予約すると全部で48,200円でした。
48,200円をSKYコインで支払おうとすると、ソラチカカード保有で1.5倍になる方でも32,134マイルで充当できます。
1泊2万越えの高級ホテルに現金負担なしで泊まれます。
もちろん、必要マイル数は増えますがもっと高級なホテルはいくらでもあります。
ポイントサイトでマイルいっぱい貯められると言っても、「でもホテル代は別途かかるんでしょ」、「どんなにお得でも、私にはホテル代頻繁にですほど余裕ないのよ」というのはよくある返事です。
ところが、「旅作+SKYコイン」を使うことで、旅作を利用することで、ホテル代すらもポイントサイトで貯めたマイルを活用し、現金持ち出しをなくすことができます。
同時に、特典航空券の予約の取りずらさの回避、高い交換率でSKYコインへ交換というメリットも生かしている訳です。
マイルの価値の高さで言えば、1マイル=10円以上にもなる海外特典航空券ファーストクラスですが、「旅作+SKYコイン」もマイルの上手な使い方のひとつとなります。
旅作利用時は、ポイントサイト経由しましょう!
ポイントサイトでマイルを貯めだすと、なんでも予約する時はポイントサイト経由したくなります。
旅行予約時も例外ではありません。
特典航空券は当然ですが、有償航空券予約でもポイントサイトにはでません。
ところが、ホテルとセットになった旅作はポイントサイトにでていることも多いので、予約の際は忘れずにポイントサイト経由するように心がけましょう。
最後に
「マイルはたぶん航空券に換えられるんじゃないかな」など漠然としてイメージはお持ちの方も多いと思いますが、その交換の仕方はご案内したように種類があります。
航空券以外にマイルを利用してはその価値は下がります。
航空券に交換するにしろ、状況に応じた、上手な利用をしたいですね。
マイルを貯めることで、あなたが一番行きたいところに、行きたいときに、自由に使うことができるようになります。
今回の記事で選択肢が少しでも広がっていただけたり、これを機にマイルを貯めてみようかなと思っていただけたならこちらも嬉しい限りです。
ところで、肝心なマイルの貯め方ってどうやるのという方はこちらをご覧ください。
使い方によっては韓国航空券予約するのに、追加マイル不要のおまけで「羽田ー札幌ー利尻島」とセール中でも4万円近い航空券がおまけでついてくるんですよ。もちろん、別に札幌や利尻島でなくてもOK
マイルの特典航空券の凄さは、コロナウイルスによるハワイ旅行断念した以下記事で実感もしました。ツアー旅行だったら泣いていたはず・・
また、サーチャージが下がった時は、特典航空券予約変更することでお得になることもあります。実際は私はハワイ旅行の日程を変更するだけで、マイル以外に必要だった料金総額22,500円が6,300円と16,200円戻ってきました。
ポイントサイトで貯めたマイルで行く旅行も、お金を貯めて行く旅行も同じなんです。むしろ、お金の心配が少ない分より楽しく、開放的なんです。