2018年4月17日、スターウッド(SPG)とマリオット統合による新プログラムについての詳細が発表されました。
今回は、統合によって、ポイント、ステータス、カテゴリ、無料宿泊、ラウンジ・朝食などがどう変わるかご案内いたします。
2019/3/30追記>
2019年マリオット、リッツカールトン、SPGが統合し、Marriott Bonvoy(マリオットボンボォイ)が誕生し、ステータス毎の特典なども変更されました。
現在の、マリオットボンヴォイとSPGアメックスの詳細は以下記事に詳しくまとめています。
Contents
SPG・マリオット統合は2018年8月
2016年9月24日、マリオットはスターウッドホテル&リゾート(SPG)の買収手続きを発表していましたが、ようやく新プログラムについて2018年4月17日午前5時30分に発表がされました。
新プログラムは2018年8月より開始。
スターウッドプリファードゲスト、マリオット リワード、ザ・リッツ・カールトン・リワードが1つのプログラムに統合され、29ブランド、6,500軒のホテルブランドが誕生します。
これまではSPG、マリオットでホームページが分かれていたため、予約、ポイント、宿泊実績、ステータス名称なども別々でした。
8月以降はアカウントが統合され1つとなり、まとめて予約、管理できます。
SPGで貯めたスターポイントをマリオットで利用する場合はポイント移行していましたが、1つになるためその手間がなくなります。ホテルを選ぶ時もそれぞれのホームページを見て探していましたが、1つのページから探せるようになり、宿泊実績もまとまるため、確実に利用しやすくなります。
ポイントは統合
現在、SPGのスターポイントとマリオットのリワードポイントは相互交換可能です。
1スターポイント=3リワードポイント
8月になるとリワードポイントに合わせ新ポイント制度開始されます。
保有しているスターポイントは3倍で新ポイントに自動移行されます。
これまでも相互交換可能だったとはいえ、1つにまとまるのは利用しやすいですね。
また、これまでSPGでの宿泊時支払は、ゴールド会員でも1ドルごと3スターポイントでしたが、ごく一部のホテルを除き1ドルごと10ポイントになります。
(3倍すると1ドルごと9ポイントなのでちょっとだけ改善)
8月に、スターポイントは自動的にポイントに変換され、ポイント数は3倍になります。8月以降は、ホテルで1米ドルご利用ごとに10ポイントを獲得できます。
*エレメント、レジデンス・イン、タウンプレース・スイートでは1米ドルのご利用ごとに5ポイント。
これまでマリオットの新規入会プログラムで最大50,000ポイント獲得できましたが、こちらは継続のようです。
これまでならSPGアメックス紹介特典とマリオット紹介特典をダブルで受けることができましたが、新プログラムになっても可能かなど詳細は不明です。
上級会員へのボーナスポイントも改善されていますがこちらは後述します。
スポンサーリンク
会員種別(ステータス)
次に、会員ステータスがどうなるか見てみましょう。
新ステータス一覧/2つのステータス新設
こちらが8月からの新プログラムステータス一覧です。
上位2つが新設されています。
会員種別 | 必要条件(年間) |
一般会員 | 0~9泊 |
シルバーエリート | 10~24泊 |
ゴールドエリート | 25~49泊 |
プラチナエリート | 50~74泊 |
プラチナプレミアエリート(新設) | 75~99泊 |
プラチナプレミアエリートアンバサダー(新設) | 100泊以上 |
これまでのSPGは、ゴールドになるには「年間10“滞在”または25“泊”以上」のように“滞在”と“泊”がありましたが、今後は“滞在”ではなく“泊”が基準となります。
(ただし、2018年中SPG会員はSPGホテルでの“滞在”もエリート達成条件の対象とする)
例1>2泊3日で東京マリオットだけ泊まった場合
2泊。1滞在
例2>2泊3日で東京マリオットとモクシー錦糸町に泊まった場合
2泊。2滞在
また、SPGとマリオットの宿泊数は合算されますので、分かりやすくはなりました。
どのステータスに移行されるの?
さて、一番気になるのが、「私は8月からどのステータスになるの?」でしょう。
現プログラムから新プログラムへの移行先は以下表の通りです。
(新)会員種別 | (現)SPG | (現)マリオット |
一般会員 | 一般会員 | 一般会員 |
シルバーエリート | 10~24泊達成のプリファードゲスト | 10~24泊達成のシルバーエリート |
コーポレートプリファードゲスト | ||
プリファードゲストプラス | ||
ゴールドエリート | ゴールドプリファードゲスト | 25~49泊達成のシルバーエリート |
プラチナエリート | プラチナプリファードゲスト | ゴールドエリート |
Platinum Preferred Guest with 50 nights | ||
プラチナプレミアエリート | 75泊達成のプラチナプリファードゲスト | プラチナエリート |
プラチナプレミアエリートアンバサダー | 100泊達成のプラチナプリファードゲスト | 100泊+対象となるご利用金額20,000米ドルのプラチナエリート |
例えば、現在マリオット「25~49泊達成のシルバーエリート」の方は、8月の新プログラム移行は「ゴールドエリート」となります。
現在、SPGアメックスでゴールド会員のあなたはどうなる?
SPGアメックスを持つとSPGは「ゴールドプリファードゲスト」。そしてSPGとマリオットをステータスマッチすることでマリオットも「ゴールドエリート」となれます。
つまり、上記表の赤字にしたところが、SPGアメックス保有者の現ステータスとなります。
ここで疑問が生じます。
SPGからみると移行先はゴールドエリートですが、マリオットからみると移行先はプラチナエリートとなります。
どちらになるのかはいろいろな噂がありますが、まだ断言できる情報は正式に発表されてないです。
公式ページではSPGアメックスについて「新特典ーまもなくお知らせします!」とじらされています。
赤線にした以下の記載を信じて、改悪されないことを期待したいところです。
これまで以上に多くの特典とアクセスをご満喫いただける魅力いっぱいの特典をご用意。
心躍る新特典のすべてをこれからご紹介していきますので、当サイトを頻繁にチェックなさってください。
プラチナチャレンジしたあなたのステータスはどうなるの?
もうひとつの疑問は、プラチナチャレンジでプラチナ会員となった方のステータスです。
私も、マリオットのプラチナチャレンジでプラチナ会員となりました。
さきほどの表の青字のステータスが現在のステータスとなります。
新プログラムでのステータスは、SPGからみると「プラチナエリート」ですが、マリオットからみると「プラチナプレミアエリート」となります。
プラチナ以外になる可能性もありますが、あえてプラチナを3つに分けたのであれば、いづれかのプラチナ会員になれるのではと希望も込めて予想しております。
また、2018年2月以降にプラチナチャレンジ成功した方は2020年2月までプラチナ会員とサポートセンターに確認していましたが、プラチナ会員継続だった場合もいつまでプラチナでいられるのかというのも残された疑問です。
ステータス毎会員特典/どんな特典が受けられるの?
SPGアメックス保有者、プラチナチャレンジ解脱者の新しいステータスという肝心なところがはっきりしない状況ですが、ステータス毎にどんな特典が受けられるかみてみましょう。
シルバー | ゴールド | プラチナ | プラチナプレミア | プラチナプレミアアンバサダー | |
ポイントボーナス | 10% | 25% | 50% | 75% | 75% |
アップグレード | あり | 〇(スイート含む) | 〇(スイート含む) | 〇(スイート含む) | |
レイトチェックアウト | 〇 | 〇(14時まで) | 〇(16時まで) | 〇(16時まで) | 〇(16時まで) |
無料朝食(or ギフト) | 〇 | 〇 | 〇 | ||
ラウンジ | 〇 | 〇 | 〇 | ||
アンバサダーサービスとYour24 | 〇 |
※Your24™ではご都合に合わせたチェックイン時刻をお選びいただけます。たとえば、午後9時にチェックインなさった場合、ご出発日のチェックアウト時刻が午後9時まで可能となります。
新プログラムでは、ポイントボーナスがかなり大きくなっています。
これまでのマリオットボーナスポイントはプラチナ会員で最大50%でしたが、プラチナプレミア、プラチナプレミアアンバサダーは75%になっています。
そして一番気になる無料朝食とラウンジ利用ですが、プラチナ以上でないと利用できなくなります。
SPGアメックス保有者のステータスがどちらになるかが本当に気がかりです。
また、これまで最大16時まで認められていたゴールド会員のレイトチェックアウトが、最大14時までとなります。
ポイント利用はどうなるの?
貯まったポイントは宿泊やマイルに利用されていた方が多かったと思います。
こちらに変更があったのでしょうか。
ポイント宿泊/カテゴリー8新設・3シーズン制導入
まずは、ポイント利用での宿泊についてですが変更があります。
- 特典除外日なし(変更なし)
- ポイントと現金を組み合わせて予約可能(キャッシュ+ポイント)(変更なし)
- 4泊分のポイントで5泊可能(1泊無料)(変更なし)
- カテゴリー8新設(2019年より)
- 3シーズン制導入(スタンダード・オフピーク・ピーク)(2019年より)
これまで「SPGは7」、「マリオットは9」、「リッツカールトンは5」に分かれていたカテゴリーが、8カテゴリーで統一されます。
また、3シーズンに分かれ必要ポイント数が変わります。
カテゴリー | スタンダード (8月1日有効) |
オフ ピーク (2019年予定) |
ピーク (2019年予定) |
1 | 7,500 | 5,000 | 10,000 |
2 | 12,500 | 10,000 | 15,000 |
3 | 17,500 | 15,000 | 20,000 |
4 | 25,000 | 20,000 | 30,000 |
5 | 35,000 | 30,000 | 40,000 |
6 | 50,000 | 40,000 | 60,000 |
7 | 60,000 | 50,000 | 70,000 |
8(2019年予定) | 85,000 | 70,000 | 100,000 |
注目すべきは、カテゴリー8やオフピーク・ピークが開始するのは2019年からというところです。
2018年8月から年末までは、一番上でカテゴリー7の60,000ポイント(20,000スターポイント)で宿泊できる可能性が高いです。
現在は、30,000~35,000スターポイント必要なカテゴリー7の宿泊が、8月以降は20,000スターポイントとお得に宿泊できるのです。
参考)
セントレジス大阪5/12(土)~5/13(日)1泊の必要ポイント数は30,000スターポイント
なお、肝心のホテル毎のカテゴリーが発表されてないですが、こちらも分かり次第更新します。
マイルへの交換は変更なし
マイルへの交換は、20,000スターポイント単位で交換すると5,000スターポイントのボーナスがついていました。
20,000スターポイント=25,000マイル
これについては以下の通り、60,000ポイント=25,000マイルのため、これまでと変わりなくマイル交換できます。
- ユナイテッド、デルタ、エミレーツ、ルフトハンザ、中国東方航空など、40社以上の航空会社のマイレージプログラムのマイルにポイントを変換できます。新しいポイント交換レートは3ポイントで1マイルです。
- 1日あたり3,000~240,000ポイントを移動できます。
- ポイントをお好きなマイレージプログラムのマイルに変換すると、60,000ポイントごとに15,000ボーナスポイントが追加で提供され、合計25,000マイルを獲得できます。
- ポイントを使って、空港のラウンジや、TSAプレチェックサービスを利用できます。
SPGアメックスはどうなるの?
すでにお伝えしたように一番気になるラウンジと無料朝食が引き続きうけられるかですが、8月以降のスタータスがゴールドかプラチナか未定のため、まだ分からない状況です。
ゴールド以上は確定のため、部屋のアップグレード、14時までのレイトチャックアウト、25%のボーナスポイントは最低限受けられます。
その他の変更点は以下になります。
- 継続特典(無料宿泊)はSPGだけでなくマリオットからも除外日なく宿泊可能
- 継続特典(宿泊実績)2滞在5宿泊分が5宿泊のみに改悪
- ショッピングポイント100円毎1スターポイント→100円毎3ポイント(実質変更なし)
最後に
アップグレード、レイトチャックアウト、継続特典無料宿泊、高還元のポイントなどSPGアメックスの魅力はたくさんありますが、個人的な最大の魅力は何といってもラウンジと無料朝食です。
ラウンジ・無料朝食がつくかどうかで今後のSPGアメックス会員数がかなり変わると思われます。
ラウンジ・無料朝食がつけば、これまで以上に入会者が増加し、ポイント還元もよいためSPGアメックスをメインカードとする人が増えるでしょう。
つかない場合は、残念ながら解約する人が多いでしょう。
SPG、マリオット、アメックスもどうするかせめぎ合っているところかもしれませんが、どうかラウンジ・無料朝食をつけていただきたいです。
下の言葉を信じて、発表を待ちたいと思います。
これまで以上に多くの特典とアクセスをご満喫いただける魅力いっぱいの特典をご用意。
関連記事
プラチナチャレンジしてチタンエリートに昇格していい気になっていましたが、2020年3月23日にゴールド会員に降格しました。以下記事では、総額125,960円かけてチャレンジした意味はあったのか振り返えっています。